うまくいかないからだとこころ

びっしーの“リアルうまから”

2019.09.17
福長@柿の木坂
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昔から柿の木坂沿いにあるとんかつ屋さん。しかし、地味なたたずまいで実に目立たない。いつか入店しようと思いながらもう5年くらいたってしまった。そして、今まで入店しなかったことを深く後悔する美味なるとんかつ。

まずは厚みが素晴らしい。とんかつの厚みは7-15mmが最適と思っているが、ここのとんかつは12mm程度。熱すぎず薄すぎず。実は12mmの厚みは俺にはやや「厚すぎるかも」という厚さなのだが、ここの豚は雲のように軽く柔らかい。衣に当たって型食いちぎるまで0.2秒ほどかもしれない。これだけ軽いとんかつはあまり味わったことがない。

油で食べさせるというよりは、筋肉部分のイノシン酸のうまみで持っていくタイプのかつ。そうじゃなくっちゃ。脂肪分ではなくたんぱく質のうまみが口腔と鼻腔に広がる。なんかすぐ一枚食べちゃいそう。

ソースは酸味のあるソースで、ちょっと大人の味なので、いわゆるとんかつソースが好きな人にはアウトなのかもしれないけれど、俺はこれが絶品でした。豚肉は基本的にオレンジなどの酸味のあるソースがやはり合う、ということについてよく研究されているソース。ホント灯台下暗し。上野や神田の名だたるとんかつ屋さんに全く負けていないと思います。

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